コンパクト・安価・単機能なキャプチャ専用機ですので、送付してユーザに挿入してもらい、問題が発生するまで運用を続け、障害発生時に取り外して返送いただき、キャプチャデータを精査することで、客先環境でしか発生しない現象の解析が可能になります。
・挿入するのみで、PCやサーバ・スイッチなどの設定変更は一切不要です。
・キャプチャする際の手順は「LANケーブル接続→ACアダプタ接続→自動起動→キャプチャ開始」と、お客様に設置を依頼する場合でも非常に簡単です。
・管理画面にログインしないとキャプチャデータは取り出せませんので、移動中の紛失などでも簡単にはデータを取り出せません。
※NANDフラッシュモジュールにキャプチャデータを保存するため、スループットは約2Mbps程度しか出ませんし、保存容量も小さいため、複数クライアントを束ねる部分での使用には向きません。
●作業コスト
・PCにキャプチャソフトウエアをセットアップ
・PC持ち出し許可・客先に持込の交渉
・客先にPCを持ち込み、キャプチャを実施:
→作業のため同行が必要・設置したまま放置は無理
・PCから不要データを削除(顧客データの管理のため)
●その他のコスト
・余剰なノートPCの管理コスト
・キャプチャソフトウェアに詳しい人の確保
・多くのキャプチャソフトウェアは無サポート
●Ethcaptureを使えば
・上記コストに3人日かかると考えるだけでもEthcaptureの方が低コスト
・客先でWEBシステムが特定クライアントでうまく動かないとクレームがきたが、ブラウザの問題かシステムの問題なのか、切り分けたい。客先に解析用のPCを持ち込むことは情報セキュリティ的に困難であり、スイッチの設定変更なども難しい。
→特定端末の直前に「Ethcapture」を挿入して、再現した際に取り外してキャプチャデータを解析することで切り分け可能。
・IP電話で片通話がたまに発生するが、システムの問題か環境の問題かを切り分けたい。現場に張り付いて観察していてもなかなか発生せず、データが取れない。
→再現するまで「Ethcapture」を挿入しておき、発生した際に取り外してキャプチャデータを解析することで検討が可能。
「Ethcapture」は、キャプチャモードでは2つのNIC間を通過する全パケットを本体内部のNANDフラッシュメモリーに保存する動作のみを行います。
このモードでは2つのNICはIPアドレスを持たず、「Ethcapture」自体がパケットを送信することはありませんので、不正接続検知システムなどに影響を与えません。
電源ONと同時にパケット転送とキャプチャデータを追記するだけの処理を行います。キャプチャのタイムスタンプは、本体にRTC(リアルタイム・クロック)を内蔵しているため、ほぼ正確な時刻で記録されます。
回線帯域:約2Mbps
最大: 256Mバイト (128Mバイト2ファイルでローテーション)
PCAP形式
「Ethcapture」からパケットデータを取り出したり、管理用のパスワード・IPアドレスを設定する場合のモードです。
管理モードでは片方のNICがIPアドレスを持ち、WEBアクセスにより管理画面の操作を行います。管理画面にはログインが必要で、管理者のみがキャプチャデータの取得を行うことができます。また、ログイン時に本体のRTCの時刻をブラウザ時刻に合わせる処理を行います。
「Ethcapture」は、データリンク層(レイヤ2)で動作するため、通信プロトコルによる制限は一切ありません。また、既に一部で運用が始められている、次世代のインターネット通信規格「IPv6」にも対応しています。
※ 管理画面へのアクセスはIPv6には対応しておりません
最大スループットは2Mbpsまでとなっています。
※ 製品仕様は、お客様のご要望に合わせて、柔軟にカスタマイズ可能です
お客様からいただきましたコメントを原文そのまま掲載しております。
開発中のネットワーク制御ロボットの障害解析のために、「Ethcapture」を購入しました。 最初は、パケットキャプチャ用にパソコンやボードコンピュータを使おうとしていましたが、筐体のサイズが大きいため実用的に運用できませんでした。 特に客先デモにおいては、見栄えがわるくなってしまうために運用が困難でした。 「Ethcapture」は、大変コンパクトなので容易に機器へと組み込むことができ、性能も申し分がないものでした。 障害があったときにも、素早くウェブブラウザ経由でパケットキャプチャデータがダウンロードできるため、解析に大変役立っています。
M社(メーカー) 研究開発部門 ご担当者様