真空管アンプは、はまるととても楽しく、キットしか作っていないのですが、それでも十分楽しいです。
私なりに真空管アンプのイメージをまとめると、音としては確かに最近のアンプに比べるとノイズ(ジーという)は真空管の方が多く出ます、というより、最近のアンプは聞こえませんが、真空管アンプはスピーカーに耳を近づけると聞こえます(私のアンプが悪いのか)。しかし、音質としては私の買えるような値段のアンプと比べると密度が高い感じで、なめらかな音と感じます。これと比べると最近の私の買えるようなアンプはざらざらした感じの音に聞こえます(高級アンプは家で試す機会が無いのでわかりません)。出力は私の作ったキットのアンプで7w+7wくらいだったと思いますので、最近のアンプよりかなり小さいですが、上に上げたバックロードなどでは能率が良いのでとても最大ボリュームには出来ません。一般的な家では普通のスピーカーでもなかなか1wの音は出せないのではないでしょうか(私は一個建てに住んだことがないのでわかりませんが)?CDならプリアンプ無しで直結でも音量としては問題無いですし、音質はその方がすっきりした音になります。一般的に出力の大きいアンプほど電源がしっかりしていて良いといわれていますが、真空管アンプは出力が小さくても電源は充分しっかりしています。
また、何よりこういったものに興味があるものにとってうれしいのが、真空管を同じ企画のものでもメーカーが違うものなどに差し替えると音質が変わる点が良いです。LPのプレーヤー(下の写真)などでもカートリッジやアーム・シェル・トランスなどを変えて楽しみますが、そういった楽しみがあります。真空管だけでなく、コンデンサーなどを変えたりするのも楽しいです。それに、眺めているだけでもヒーターの明かりが灯り、あきません。これもLPのプレーヤー(下の写真)などと同じ点だと思います。特にアームなどは精密で、工芸品のようです。私はかって、オーディオで一番面白くないのはアンプだと思っていました。なぜなら、動いたりして見ていて楽しい部分が無いからで、昔から実は真空管アンプが作りたかったのですが、作ってみてやっ
ぱりこの不満が見事に解消され、今では一番眺めていたいものになりました。