小俣光之:オーディオ:真空管アンプ(6BM8)のページ
上の写真のアンプは真空管6BM8のプッシュプルアンプのキットで、定価4万円くらいだったと思います。私が初めて作った真空管アンプで、3極管と5極管が1つの真空管におさまった6BM8という比較的近代的な真空管を4本使ったものです。 これはほとんど研究も何もせず、とりあえず作ってみるか、という気楽な感じで購入しました。完成後、音をだしてみると、それまで使っていた8万円くらいのメーカー品(ただし、10年前くらいのもの)よりなめらかで、すぐに交換となりました。パワーは無いのですが、狭い家で聞くぶんには問題ありませんでした。ただ、パワーアンプですので、入力切り替えがなく、当然イコライザーアンプもないので、LPが聴けません。そこで、別のページにあるプリアンプ作成へとはまっていきました。 なお、完成当時はスピーカーはBOSEの小さいもので、その後、自作のバックロードを作った後に物足りなくなり(音が悪いのではなく、規模が小さい点で。どちらかというとソフトできれいな音は出ますが、切れがないような感じです。)、300Bのパワーアンプへとますますはまりました。現在は別の部屋でBOSEといっしょにディスクマンをつなげて使っています。
中の写真も撮ってみました。基板が使われていて作るのは簡単ですが、改造は難しいです。また、基板を使った物の意外な注意点として、コードを使用して配線しているものよりはるかに露出度が高い点です。100Vが平気で露出していますので、コンセントは必ずぬいてから箱を開けたりしないと簡単にショートしてヒューズが飛びます。コードを使うときには熱収縮チューブなどで覆ったりするので意外と露出度は低いのですが、基板ですとむき出しです。ただ、いずれにしてもコンセントはぬくべきで、スイッチを切ったくらいでは手を触れてはいけません。更にB電源の電圧もテスターでチェックしてから、大抵は巨大なコンデンサーがあるので、抵抗などで放電させてから触った方が良いです。私ははじめの頃何回も感電しました。