COMDEX FALL 2000
ラスベガスで開催されたCOMDEXに行ってきました。ラスベガスはおろか、海外旅行初めての私でしたが、なんとかなるものです。COMDEXはコンピューター関連のショーで、秋には毎回ラスベガスで開催され、非常に多くの動員数を誇るショーです。日本の企業も多数出展していました。
ショーの印象としては、日本のショーと異なり、技術の紹介、と言うよりは、企業のアピール、製品の紹介がメインで、技術的な解説などはそれほど多くない感じです。特に企業のアピールは圧倒的に力が入っていて、ステージを設けたブースではダンサーなどが踊りながら企業・製品紹介を音楽と共にしゃべり、最後には会社名を観客に叫ばせて声の大きい方に景品のTシャツなどを投げてプレゼントしたりするようなタイプが多かったです。日本でも最近このようなタイプが増えましたが、所詮乗りの悪い日本人では盛り上がらず、しらけているのですが、アメリカでは観客も盛り上がり、効果は大きいかもしれません。また、日本のショーでは魅力的な(?)服を着たコンパニオンのお姉さんがたくさんいますが、COMDEXでは全くいません。ただカタログを配っているような人はいますが、普通の服装です。全体的に企業の人がそのまま説明なども行っている感じです。
全体的に日本と異なり、非常に親しみやすい感じで、スーツ姿の人も少なく、出展者側も観客も楽しそうにコミュニケーションを取る感じです。このへんは日本での出展者側が話し掛けると逃げる、という場面とは全く違う感じです。
製品では、日本では数年前から流行っている携帯端末が多かったです。小さいものは日本のほうが早いようで、携帯電話もアメリカのものは大きかったです。さすがだと思ったのは、携帯端末用の折りたたみキーボードなどがあった点で、タイプライター文化のあちらならではの感じです。その他、リムーバブルHDDや、ネットワーク関連も多かったですが、特に印象に残ったものはありませんでした。携帯型翻訳機なども非常に安く、翻訳というより単語の辞書という感じですが便利そうです。が、英語から他国語しかないので、日本人にとってはちょっと不便。逆変換があればこの値段なら買ったのに、と言ってみましたがアメリカ人向けですのでしょうがないですね。
多くのPCを並べて自由に使えるスペースもあり、入場者カードでログインし、メールサーバの設定などをすればメールが出せました。もっとも日本語は使えませんが。ネットスケープでした。ブラウズもしてみましたが、やはり日本語の文字が全く見れないのでつまらないですね。ログアウトすると設定は破棄され、次の人がまた新たにログインし別環境で使う感じで、これはなかなか便利です。COMDEXでは名刺などは使わず、入場者カードに会社情報などが入っていて、各ブースではカードを渡して資料を貰ったりします。これは便利。
KODAKのブースです。デジカメ関連は日本の企業でも、オリンパス、キャノンなどが展示していました。私はたまたまコダックのデジカメを使っていますので、寄ってみて、「私のはもう古くて、置いてないね。」と言ったら、「でもコンバージョンレンズは使えるよ。」と説明してくれました。ただ、オートフォーカスに関しての説明がちょっと変だった気もしますが私の英語力の問題かもしれません。 会場内では意外とKODAKのデジカメを使っている観客を良く見かけました。 |
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SONYのブースです。入り口にはAIBOがいて、人は集まっていましたが日本ほどではなく、すぐに触ったりも出来ました。意外と重たいものですね。ここから階段を上るとスクリーンでの企業イメージ紹介みたいなものがあり、その後スクリーンが開くと、そこがSONYのメインブース、となかなかスマートでカッコいい導入方法です。展示品はVAIO関連がメインでした。 | |
眼鏡無しの3Dもありました。この写真はずっと下に置いたものを上に浮かび上がらせて見せるもので、まさに本当にそこにあるかのように見えます。たまたま同じツアーでごいっしょしたイメージ関連の仕事をされている方に聞いたところ、この手のものは確かに見やすいが、装置が圧倒的に大掛かりになるのでなかなか一般には使えないんだよ、と言っていました。 博物館などで実際に触られると困るものなどの展示に良いよ、とか説明の人は言っていました。 |
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なぜかポルシェやベンツなど車も結構飾ってありました。これはポルシェボクスター。登場した頃はおもちゃっぽい感じで嫌だったのですが、最近は結構高級感もありますね。写真を撮っていたら出展者の人から「カッコいいだろう」と声をかけられました。アメリカ人は気さくですぐに声をかけてきます。ホテルの廊下ですれ違った女性なんかでもすぐににこやかに声をかけてくるのはびっくりしましたが、多人種社会ではまずは相手を確認することの大事なのかもしれませんね。 | |
今回最も目立っていたのがSANYO。日本では地味な印象ですが、空には毎日朝から晩まで飛行船を飛ばしていましたし、ブースもすごく立派。ただでくれる袋も紙ではなく布で出来ていてすばらしい。プロジェクターテレビなどの展示がメインでした。ステージではダンサーが踊りながら説明。クイズでデジカメなどが当たるのですが、最後は観客にSANYO!と叫ばせ、声の大きい方にTシャツを投げてプレゼント。アメリカ人は乗りが良いので、本当に盛り上がります。ステージのパターンはこのタイプが一番多かったです。まじめに技術説明をしているところは少数派。 | |
夕方になるとラスベガスは急激に寒くなります。砂漠性気候なので、寒暖の差が激しいのです。出口付近にはビラ配りがたくさんいて、1枚でも貰おうものならすごい人数が渡しに来ますし、口の開いた鞄や袋があるといつのまにかたっぷり入っています。すぐそばにポリスマンがいるのですが、全く気にしていない感じですし、街の中にはいたるところにしっかりしたビラ配り様のボックスが設置されているのも不思議な感じです。 |
ついでに、ハンバーガーのことでも・・・。これはコンベンションセンター内のものです。ポテトが変な感じですが、ハンバーガーはやっぱり大きいです。ピクルスのキュウリも大きい。味は全体的に薄味で、脂っこい感じはありますが、塩分は低いでしょう。 アメリカではやっぱりケチャップはハインツでしたが、あの濃い味はトマト自体に差がある感じで、どこのトマトを食べても日本のものよりしょっぱい感じです。 |
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こちらはマクドナルド。朝だったのでブレックファーストメニューなのですが、ステーキサンドとハッシュドポテトです。パンが固めのもので大きさは普通ですがおなかはいっぱいになります。 | |
普通のメニューも食べてみたかったので、午後もマクドナルドに行ってみました。ビックマックですが、大きさは日本と同じです。ただ、やっぱり薄味。塩・コショウが置いてあるので、コショウをかけるとちょっとおいしく食べられます。ポテトはLサイズなのですがすごい大きさ。飲み物は自由におかわりができるのですが、これまたとんでもなくビック。 晩飯には毎晩ステーキを食べましたが、やっぱり薄味。肉は店によってかなり差があります。どこもかなりボリュームはあり、日本の感覚でステーキと、他にも数品、とか取ってしまうと食べきれなくなります。でも、想像していたよりは何を食べてもおいしかったです。ただ、日本食だけは駄目かな・・・。夜のレストランの写真も本当は撮りたかったのですが、何しろカジノは撮影禁止なので、すぐ側のレストランもまずいかと、遠慮しました。 |
初めての海外でしたが、実に気に入ってしまいました。とくにラスベガスは楽しいです。街全体がディズニーランドみたいなもので、特に夜は見所がたくさん。カジノももちろん圧倒的な規模ですし、治安も良く、おそらくここを訪れて気に入らない人はほとんどいないのではないでしょうか?
他の写真などはカメラのページの作品集36に載せます。まだ途中ですが。興味のある方はどうぞ。