PENTAX MX(売却)

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 コンパクトでメカシャッター、憧れのMXです。ついに手に入れました。MXはシルバーも上品で好きなのですが、手持ちの一眼レフがブラックが多いのでブラックを探していました。MXに似合うレンズはやっぱりSMCP-M40mmF2.8。有名なパンケーキレンズです。まさにこの組み合わせで中古屋さんで見つけてしまったときには参りました。だいぶ悩んで家に借金して買ってしまいました。露出計も問題無し。シャッターもOKです。ボディもレンズもなかなか程度は良く、手入れも趣味な私としてはもともと奇麗であまり楽しめないほどでした。なぜかオリンパスの28mm用のフードがついていました。アクセサリーシューがちょっとぐらぐらしていたので、ペンタックスフォーラムに持っていったらすぐに無料で直してくれました。と言うことは簡単にできるのだな、ということで、自分でもやり方を探ってみたら簡単にアクセサリーシューの黒いカバーがはずせて、4本のネジを見つけられました。せっかくペンタックスのカメラですので、MZ-3用に出てきた本皮製のストラップを付けてあげました。

 さて、せっかく手にいれたMX、飾っておくのではなく、どんどん使おうと思ったのですが、ファインダースクリーンが標準タイプのマイクロスプリットイメージで、やっぱり方眼マットにしたいと思い、サイズが同じといわれるペンタックスLXのスクリーンを買ってきました。SG-20というやつです。すると、確かにぴったり入るのですが、暗い。このスクリーンはマット面が素通しに近く、MXのファインダー構造には合っていないみたいです。MXのスクリーンはもちろんもう製造されてませんし、中古市場でも見たことがありません。しょうがないので、家にあるスクリーンをならべて比べてみました。一番近かったのはFE2用のスクリーンです。横幅がちょっとFE2の方が長いのと、厚さがFE2の方が厚いくらいで、マットの感じも似ています。そこで、FE2用の方眼マットスクリーンを買ってきて、横幅をやすりで調整し、入れてみました。何とか入るのですが、厚さのためほんのちょっと突っつくと止め具が外れてしまいます。まさか厚みを調整はできないので、マット面でない側の隅を斜めに削ってみました。これでOKです。見え具合もバッチリ。露出補正も必要無い感じです。ピントはもともとのスクリーンがマット面を上に入れるので、問題無し。FE2のスクリーンはF4などと比べてしまうとちょっと暗いですが、ピントの山もつかみやすいですし、少なくともMXのオリジナルと比べても劣りはしません。なお、FE2用のスクリーンは現在も同じスクリーンのFM2が販売されているおかげで現行商品として販売されています。

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左からFE2用をMXに移植したもの・LX用・MX標準

 スクリーンですが、その後、ペンタックスZ-1P用のものを買ってきて入れてみました。周知のようにMX/LXに比べるとちょっと小さいのですが、落下するほどではないみたいです。最終的にはこれがやっぱりお勧めです。非常に明るく見やすくなります。ニコンに比べるとちょっと方眼の線が強いですが、ピントも合わせやすくなります。問題は露出計ですが、そのままでも特に問題ないと思います。ポートレートがメインの場合はフィルム感度でちょっと補正した方が良いかもしれませんが、もともとマニュアルですし、メーターを見ながら補正すれば問題ないですものね。簡易的に単体露出計と比較してみてもそれほど差はないと思いました。一応、ISO100のフィルムでISO64にセットするとちょうど良い感じです。

 手持ちの一眼レフではFE2がこれまででは一番コンパクトだったのですが、ならべるとやっぱりMXは小さいです。レンズも断然コンパクト。まあ、レンズは明るさがだいぶ違いますが。ライカM3とならべても小ささが目立ちます。さすがにミラーボックスのおかげで厚さはいくらパンケーキでもM3+沈胴レンズにはかないませんが。なぜか小さくて精密感のある物には弱いんです・・・。昔バイオリンに手を出したのもギターより小さくてかわいいから、という気がしますし・・・。何とか仕事用の鞄に入れても耐えられる大きさで、一眼レフとしては貴重です。

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 露出計はLEDは厭だなぁ、と思っていましたが、5点で、意外と使いやすいです。暗くても見えますし。ただ、シャッター速度がファインダーに表示されるのですが、これは暗いとまったく見えません。このコンパクトさでレンズの絞りもしっかりファインダーに表示されるのは立派です。もちろん暗いと見えませんが。フィルム巻き上げレバーもちゃんと分割巻き上げ可能ですし(FE2はできない)、シャッターロックもあります。露出補正が無いのが残念ですが、フィルム感度をずらせば良いですし・・・。セルフタイマーもちゃんと機械式(あたりまえか)。プレビューもしっかりできる。電池も現行の電池で良い。すばらしいカメラじゃないですか!!!これにシャッター速度をもう少し高速にして(でも横走りが良いけど)再生産して欲しいなぁ。せっかくコンパクトなMZシリーズが評判の良いペンタックスですから、方向としてはあっていると思うんですが。

 ペンタックスのレンズはSPと一緒に頂いたスーパータクマーの55mmF1.8、135mmF3.5ともにとても気に入っていたので期待していたのですが、SMCP-M40mmF2.8もすっかり気に入りました。パンケーキとしてはこれまではニコンのAi50mmF1.8Sが一番薄かったのですが、だいぶ違います。もっとも開放F値・最短撮影距離がだいぶ違うのでニコンも良くがんばったと思いますが。調子に乗ってSMCP-M28mmF2.8も程度の良い物が安く出ていたので買ってしまいした。もちろんペンタックス純正マウントアダプターも買いましたので、MXにタクマーレンズも楽しめます。しかし、ペンタックスの現行のレンズキャップ、なんかカッコ悪いなぁ・・・。ということで、スーパータクマー時代のキャップを3つほど買ってきてしまいました。かぶせ式なので40mmパンケーキにはそのままではつきませんのでUVフィルターを付けました。ペンタックスの純正フィルターってデザイン的にMFレンズとあっていてカッコ良いんですよね。

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 コシナ55mmF1.2を装着したところです。このコンパクトなボディに大口径レンズ、というのもまた楽しいものです。

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 うーん、しあわせ・・・いや・・・泥沼かな?


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