Canon EOS D30

 一眼レフのデジカメはずっと欲しかったのですが、どうせなら受光素子がフィルムサイズと同じになってから、と思っていたのですが、フィルム消費量を考えたり、おまけにとても快適なLet's noteを買ってしまった勢いで、D30をGETしてしまいました。

 EOSを一台も所有していない私がなぜEOS?、という感じなのですが、ニコンのD1HやXは高すぎ、重すぎで、フジのS1Proは質感がいまいちで、もともとニコンのレンズは余り好きでないこともあり、さらにEOSマウントならマウントアダプターでいろいろなレンズを使うのに便利、ということでD30になりました。EFレンズの良さは母へのプレゼントでわかっていますので。もっとも、レンズは母にプレゼントは2本していますが、自分では所有していないので、ヨドバシで13%ポイント還元を使って50mmF1.4を買いました。

 D30はAPSサイズのCMOSセンサーなので、50mmでも85mm位の画角になってしまうのですが、まあやはり基本でしょう。28mmF1.8あたりが50mm位の画角になるので欲しい気もしますが、さすがにお金が・・・。

 D30はプラスチックボディですが、上品なつや消しになっていて意外と質感は良いです。また一眼レフデジカメとしてはコンパクトで軽いのも良いです。

正面から見ると普通のEOSと大差ないのですが、後ろはこのように液晶モニタが目立ちます。

CMOSセンサーのサイズがAPSと同じくらいなので、ミラーもこのようにかわいいミラーです。EOSの大口径マウントがもったえない気も・・・。

F4と比べてもちょっと小さいくらいで、現状としては非常にコンパクトです。どちらもプラスチックボディですが断然EOSの方が質感が上です。ボディの質感の悪さはF4不人気の最大原因でしょう。

上から見てもちょっとボディが分厚いくらいでたいした違いはありません。

PC用のソフトも充実しています。D30の良いところのひとつに、必要なものがほとんど全部付属していることがあります。プロのように何台も使用する場合は無駄かもしれませんが一般人にはうれしいのです。別売りの接続キットなどは購入時に頭の中で忘れていることが多く、予算との比較ができないものです。

さすがに撮影記録はなかなか細かく、絞り値・シャッター速度や感度など便利です。

なお、なぜか上の画面イメージはD30で撮影したのですが、EF50mmF1.4USMの数少ない欠点の一つである、歪曲が分かりますね。

 実際に使ってみるとやっぱりデジカメは便利。なんと言ってもホワイトバランス調整が便利ですし、フィルム・現像代金を気にしなくて良いのも精神的に良いです。EOSの2ダイヤルの使い心地もなかなかで、本当に画角が異なること意外は快適です。ファインダーは画角が狭い分コンパクトですが、まずまずの見え心地で、使えないほどではないです。全体的に母のEOS Kiss Vよりは使いやすく(値段が違いますからね)、なかなか満足です。

 強いて言えば、AFの性能、スピードがいまいちで、F4の方が高速なくらいです。また、デジカメとしては反応も良いのですが、まだちょっとシャッターのタイムラグ・撮影後の待ち時間、連射性能は遅いです。が、普通に使う分には十分でしょう。

 描写も本当にポジをフィルムスキャナで取り込んだのと大差ありません。どうせならもう少し解像度が高いほうが良いですが、十分実用できます。

さすがにレンズがEF50mmF1.4USMだけでは寂しいので、マウントアダプターを買ってきました。とりあえずどのマウントにするか悩み、ヤシコンにすればM42もアダプターで使えるな、と思ったら、25000円もするので諦め、ニコンF、オリンパスOMが15000円で、何とか買えそうなので、ズイコーマクロ50mmF2が好きなこともあり、OMマウントのをGETしました。

OMレンズは2本しか持っていませんが、もちろんアダプトールUのおかげで、一気にこれだけのレンズが使えるようになりました!

ズイコーマクロ50mmF2で撮影したものです。このレンズは実にすっきりしていて、遠景からマクロまで万能です。

絞り開放で、ISO400にし、2つの部屋の境い目で撮りました。奥側が電球色蛍光灯、手前側が普通の蛍光灯です。どちらもフィルムではグリーンにかぶりますが、うまくホワイトバランスが補正され、きちんと2種類の蛍光灯の違いが出ているのが面白いです。

 購入してからだいぶ使い込んでみましたが、不満点もいくつか出てきました。まず、AFが遅いことです。キャノンのAFは高速なことで定評がありますが、D30のAFはAPS版のEOSのユニットを使っているらしく、精度優先ということでしたが、遅すぎます。また、3点AFにするとかえって思い通りにならず、結局センターのみで使っています。せっかくのフルタイムマニュアルフォーカスも、AFが完了する前に使用してしまうとまた合せにいってしまうので実にイライラします。合焦した場所がファインダー下の液晶表示にしか出ないのも使いにくい原因です。カスタムファンクションでシャッターボタンでのAFをOFFにして使ってみています。スクリーンは明るさ優先のためかピントの山はつかみにくいです。おまけに、AFでもMFでもなぜか後ピンが多くなるような気が・・・。
 次に、液晶モニタに鼻の脂がつきやすいので、純正のエクステンダーも買ってみたのですが、ますますファインダーが小さく見難くなるので・・・。しょうがないですね。
 満足しているのは、予想以上の画質です。RAWモードはまだ使っていませんが、JPEGで、そのまま何もレタッチしなくてもポジ+フィルムスキャナに負けません。露出は意外とシビアな感じです。とくにオーバーは救い様が無いのはポジと同じですね。ISO400は十分実用可能で、ISO800までは何とかなります。ISO1600は光の量がもともと足りないときにざらついた感じになるようですが、ポジのISO1600に比べれば良いかもしれません。ざらつき方がポジと似ているのはCMOSならでは、ということらしいです。
 レスポンスも開始時以外はまずまず。オートパワーオフからの復帰も含めて開始時はちょっと待ちます。もっとも、これまで使っていたデジカメに比べれば全然OKです。バッファが有効に働いているおかげで、撮影的には本当に快適です。連写も何でもありません。
 付属のソフトも実に使えるものばかりです。パノラマ合成ソフトは本当に見事ですし、アルバムソフトもなかなか。

 全体的には非常に満足しています。フィルム・現像代がかからないため、撮影しすぎて後で管理が面倒なのが困ったものですが、いまだになぜかちまちま撮影してしまい、ピント・露出・絞り値などを変えたものを撮ったりすれば良かったと、後悔する事が多いのは銀塩の癖ですね。80MBのメディアがキャンペーンでついてきたので、それを使えばJPEGファインで50枚以上撮れるのですが。銀塩の一眼レフと全く違わないコンパクトさ、重量、使い勝手は快適です。このコンパクト化のために省電力のCMOSを採用したキャノンの判断はさすがです。D1などのバッテリィーとは圧倒的に重さが違います。贅沢を言えば、EOS-1Vクラスのファインダー・AF性能があれば良いのですが、そうなるとD1などと同じくらいの値段になっていたことでしょう。ボディの質感はプラスチックながらなかなかでこの面はそれほど不満ではありません。あとはCMOSセンサーのサイズが35mm判と同じになれば・・・。画角が狭いので、広角レンズが欲しくなります。D30使用者のかなりの人がEF17-35mmF2.8USMを使っているようですが、高い・・・。

 キャノンから後継機が出るのが楽しみな反面、すぐに古くなるのが・・・。

バッテリーパックもGETしてみました。メインダイアル、レリーズボタン、AEボタン、フォーカス選択ボタンもついていて縦位置でも実に便利です。

バッテリーは縦に2本入り、並列なので2倍長持ちしますし、1本だけでもOKです。まあちょっと大きくて邪魔になりますが、望遠レンズで縦位置撮影の場合はやはり立て位置用レリーズボタンがあった方が断然ブレにくいので。

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