CANON F-1

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 近所の方からお借りしているキャノンのF-1です。前期型です。その方の父上からだいぶ前に渡されて、ずーっと使わないでいたらしく、はじめに見たときにはひどい状況でしたが、そこは名機F-1、なんとか復活させよう、と2時間ほどがんばった結果、すっかり奇麗になりました。ただ、残念ながらシャッターの高速域1/1000,1/2000が正しく動きません。これは手におえないので修理に出すしかないでしょう。まあ、テンションとグリスアップくらいで直ると思うのですが。

 かわりにニコンF50Dを貸してあげ、簡単に子供の写真が撮れると、すっかり喜んで頂いたのでこのまま交換して欲しいなぁ、と虫の良いことを思ったのですが、元々の持ち主のその方の父上が返して欲しい、ということで、期間限定でお借りしている、ということになりました。

 F-1はニコンF2と同時期の物ですが、F2と違ってボディ内に測光システムをもち、おかげでファインダーがすっきりしたまま露出計が使えます。ファインダースクリーンの上のコンデンサーレンズ内にハーフミラーが組み込まれていて、そこで測光素子に光を送る、という凝った仕組みです。ニコンはF3だけはボディ測光でしたが、他は基本的にファインダーに測光システムを持たせているのでファインダーを交換すると測光に制限が生じます。F,F2のアイレベルはデザイン的に好きなのですが、アイレベルでは露出計が使えません。もっともF,F2のフォトミックファインダーの露出計がそもそも使いにくそうなのでどうでも良いのですが。F-1のメーター自体は意外と使いやすいです。ただ、電池が水銀電池なので現行電池を使うにはアダプター(下の写真)が必要です。

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 本当は視度補正レンズと、方眼マットスクリーンが欲しいのですが、なかなか無いですね。もっとも夏にはお返しするのでしょうがないですが。

 ついてきたレンズがまたすばらしい。FD55mmF1.2です。さすがに馬鹿でかいレンズで、ピントリングあたりが径が大きいので、ボディに装着すると机に置いたときに傾きます。このレンズもひどい状態でしたが、何とか表面的には奇麗に出来ました。ちょっと内部にごみ・カビがありますが。

 キャノンRMとならべるとほぼ同じボディサイズで、私としてはあまり違和感はなかったのですが、やっぱり大きくて重たいです。でもセルフタイマ・プレビュー・ミラーアップのレバーも使いやすいですし、頑丈そうでデザインもカッコ良く、子供の頃にあこがれていた物でもあるので感動しました。前期型なので、フィルム巻き上げレバーがちょっと角度的に使いにくいのは残念です。一眼レフのデザインとしては個人的に一番好きです。EOSシリーズよりこのようなカメラが欲しいのは私だけでは無いと思うのですが・・・。キャノンのことですから絶対にこのようなカメラは今後、作らないでしょう。

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 schwaさんとの第2回カメラ品評会でF-1が2台揃いましたので、記念撮影したものです。schwaさんの(左)が後期型で、巻き上げレバーの形状や、シャッターボタンの受け皿の形状などが違います。さすがに後期型では前期型の使いにくい点が改良されていて、巻き上げ角・予備角が使いやすく変更されていたり、露出計のスイッチも変更されています。左のボディにはNewFD28mmF2.8がついています。こうやってみるとやっぱりFD55mmF1.2S.S.Cの大きさが目立ちます。

 その後、さらにレンズ2本が送られてきたそうで、うちに回ってきました。FD28mmF2.8S.C.とFD200mmF4です。どちらもカビが付着していて、特に200mmはひどい状態でした。28mmは後群をばらし、掃除して使えるレベルに、200mmはすべてのレンズをばらしてクリーニングして何とか使っても良いか、という状態にしました。どうでもいいことですが、昔のレンズキャップはカッコイイですねぇ。
 初めにF-1をお借りしたときにいっしょに来たFL100-200mmF5.6ズームもカビカビで余りにひどいので手をつけなかったのですが、せっかくなのでこれも分解してクリーニングしました。ズームはちょっと分解がパズルです。モードラもやってきたのですが、これは動きませんでした・・・。

 うーん・・・、すでに持ち主にF-1はお返ししたのですが、お店で見かけてついつい、視度補正レンズをGETしてしまいました・・・。まあ、F-1はいつかは欲しいと思っているので、見つけたときに買っておかないと・・・。


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