Voigtlander Bessamatic

 プロミネントでフォクトレンダーの作りの良さと、レンズのすばらしさを知ってしまうと、もう止まりません。以前からこれまた評判の高いゼプトンを使ってみたく、ベッサマチックをGETしました。本当はデラックスが欲しかったのですが。ジャンクでベッサマチックが9800円というのを買い逃し、デラックスのジャンクの14000円が売約済みで、うーん、と考えたら、レンズ代だけでもゼプトンは結構高いので、4万円くらいならジャンクで買う必要が無いか、と委託品をGETしました。

早速、ファインダーの汚れが気になったので、分解です。なんとベッサマチックは軍艦部カバーが鉄でできています。錆びたりしないのは本当にメッキがすばらしいのでしょう。

露出計はセレンですが、調整用の可変抵抗がありますので、一応大体あわせました。が、明るいところであわせると暗いところでオーバーになるので、そもそもセレンの元気が無いみたいです。

簡単に整備を終えた状態です。なぜか私のものにはシャッターレリーズの台座が無いのが・・・。

まあ、作りは相変わらずすばらしく、デザインもなかなかではないでしょうか?

デッケルマウント部分です。やはり小さいですね。この口径の小ささでゼプトンはよくF2を実現しています。もっとも、F1.9のクセノンなどもレチナレフ用にありますね。

レンズ側のネジに黄色いマークがあるのは、ウルトラマチック対応のしるしです。

フィルム装填ももちろん普通です。内部の作りは相変わらず見事です。ベッサマチックはフィルムカウンターを合わせるのに、スプロケット(?)をじかに指で回さないといけないのが不便で、この後の機種からは改善されています。

なぜか純正ではない、手作り風のアクセサリーシューが付いていました。視度補正はさすがに合うものは無いので、ミノルタのものを両面テープで固定しています。

プロミネントと並べた感じです。やはり軍艦部がプリズムと露出計の分大きくなった感じです。

マウント部の口径はやはりプロミネントの方が大きく、ノクトンのF1.5はこの大きなシャッターユニットのおかげなのでしょう。

同じレンズシャッター一眼レフのコンタフレックス・スーパーと並べると、ベッサマチックのでかさが目立ちます。まあ、シャッターの大きさからして違いますが。

試写結果が良好でしたので、フードをGETしました。かぶせ式ですが、デザインもよく、ありがたみがあります。

実はゼプトンは52mmネジがあるので、汎用のフードも使えるのですが・・・。

 シャッターがコンパーラピッド共通の、絞りと速度の連動式なので露出合せがかえって面倒であったり、クイックリターンミラーで無いので、シャッターを切った後は真っ暗だったり、ストラップ取り付け金具が無かったり、フィルム巻き上げ・シャッターチャージが非常に重たかったりしますが、レンズはすばらしく、ボディの質感も最高です。値段を考えればかなり楽しめる機種ではないでしょうか。しかし、ストラップだけは本当に不便なので何とかしないと・・・。


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